<PROTECT>

PROTECTとは
Seek Alpha PROTECTは中期で高い利回りを目指す個別銘柄のスクリーニング法です。
この仕事が忙しく「どうしても決算投資をする時間が無い」という人や「決算投資用のお金を貯めるまでのつなぎが欲しい」という人に向けた中期・分散の資産運用です。
やることは、スクリーニングツールを使い、チャートを確認するだけので、実践に1時間もかかりません。そして、PROTECTのスクリーニング法による2月9日から4月9日までの実績はこうなっています。

(日付の数字は株価)

このスクリーニングを使ったことで、12銘柄に分散投資して2ヶ月で+13.37%という数字を出しました。
このスクリーニングにはしっかりした根拠があり、その手間と引き換えに高い利回りを目指すことができます。
スクリーニング法
ここではSBIの「銘柄スクリーニング」を使用します。
「財務」
・ROEが1以上
・PCFRが25以下
「コンセンサス」
・経常利益変化率(予)「3ヵ月前」で10以上(※成長率ではありません。注意して下さい。)
・予想ブローカー数5以上
「株価パフォーマンス」
・株価(円)で800以上
・株価騰落率「1年前」で0以上

次に「経常利益変化率÷PCFRが1以上」である銘柄を洗い出します。基本的にここは手作業です。
最後に「株価騰落率」を押して降順にします。

まとめると以下のようになります。
「手作業で確認」
①経常利益変化率がPCFRより大きい銘柄を抽出する
②何カ月間、上昇トレンドになってるかチャートを見て確認する。(株価騰落率を降順にしてから調べるとやりやすい)
これでスクリーニング完了です。高額になる場合はS株の利用も検討してください。
「売買ポイント」
「買い」・・・いつ買っても問題ありません。オススメは週の始値で買うことです。
「売り」・・・週足でパラボリック転換したときが分かりやすい売りポイント。
損益がプラスになるまでは数日から数週間は耐えることが必要でしょう。
スクリーニングの理論
当然ですが、このスクリーニングの項目を採用するのには理由があります。
「ROEが1倍以上」
→ROEは資本の効率を表す指標で、最も重要な指標と言われています。1倍は赤字ラインで、赤字経営・債務超過の企業をふるい落とすために設定します。
「PCFRが25倍以下」
→PCFRとは、株価を1株当たりキャッシュフローで割ったもので小さいほど割安考えられている。
→PCFRは営業キャッシュフローをベースとしているので、事業投資を行っているかどうかを判別できます。つまり、企業の成長可能性が数値化されていると考えてます。25倍というのは、その企業が、本業から生み出すお金の25倍まで買われているということです。将来有望かつ株価が割安な銘柄を探すために設定します。
「経常利益変化率(予)『3ヵ月前』で10以上」
→予想経常利益(市場コンセンサスの経常利益予想のこと)が過去3ヵ月以内に10%以上増額された銘柄であることを示しています。つまりアナリスト達の利益予想がどんどんと切り上がっていて、好調だと考えられる銘柄です。会社予想とギャップが広がるので、上方修正されやすい銘柄だと言えます。予想株価の更なる引き上げを期待して設定します。
「予想ブローカー5人以上」
→前項のようにコンセンサス予想を採用するので、数値の信憑性を担保するために予想ブローカー(アナリストのこと)を5人以上と設定します。
「株価騰落率『1年前』で0%以上」
→上昇トレンドにある銘柄を残すために設定します。最後に降順にしましょう。上昇トレンドの銘柄だと、他の投資家も安心して買いやすくなります。
「経常利益変化率(予)÷PCFRが1以上」
→これは企業の業績成長性と株価の割高・割安さを同時に判断する式で、PROTECT独自の判別基準です。企業の潜在的な価値が株価に十分に織り込まれていない可能性があり、株価が上昇する余地があると考えられます。1以上に設定する理由としては以下のようになります。
経常利益変化率(予)>PCFRの場合:市場は業績改善を期待しているが、株価はまだそれを十分に反映していない可能性。
経常利益変化率(予)<PCFRの場合:市場は業績改善を期待せず、株価も割高な可能性。
PROTECTで推奨する中期投資の場合、数字の大きさとパフォーマンスに相関がないので、わざわざ算出する必要はありません。
とにかく、このスクリーニング銘柄の特徴は、どんどんと目標株価が引き上がっていくことにあります。買いが集まる前に購入できるため、私たちは多くの利益を得ることができます。
余談
このスクリーニングをあなたなりに研究して、もっと利益率の高いスクリーニングを見つけるのもテクニカル指標の勉強になると思っています。やってみると楽しいので、ぜひ挑戦してみてください。
余談ですが、このPROTECTのスクリーニング法、応用すれば空売りでもそれなりのパフォーマンスを出せます。
それこそ自分で研究して利益を求めていくべき分野だと思いますので、ここで学んだことを参考にしてください。